冬の観察, 怪しい種, 植物の様子

アリウム・ギガンテウムかただのネギか怪しい種

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こんにちは。PAPA KUNIです。

来季のための種子を探そうとインターネットで物色していたらアリウム・ギガンテウムだと称する種子に遭遇した。




アリウム・ギガンテウム(アリウム・ギガンチウム、ギガンジューム)Allium giganteumはネギの仲間ということでアリウム・ギガンテウムはラテン語読みで、ギガンテウムはネギボウズのことを指しているらしい。簡単には紫のネギボウズといえばイメージしやすいかもしれない。媒体などでたまに目にするような派手なネギボウズである。

特に目指して探していたわけではないが以前目にした実物が印象深かったということもあり心に残っていたので、今回、たまたま目に付きついでに購入することにした。

宣材にはでかでかとアリウム・ギガンテウムの写真が掲載されており、綺麗な心で見ると間違いない正しい種子のような気がする。

ただ、まだ横目で観察中のである前期の怪しいクレイグオニオンの例があるのでオニオン関係は少し疑ってかかる目ができてしまった。

手元に届いた種子を見ると前期に何件かの店から取り寄せていた怪しいクレイグオニオンの種子に酷似している。

アリウム・ギガンテウムかどうか怪しい種


ここの所の経験から種子が他の間違った種と酷似している場合には確認が取れるまでは怪しい種に分類しても良いくらいに思って見ている。

特に怪しい種を探しているわけではないが何となくアタリを引いてしまうことが多い。実質的にはもちろんハズレ。これはコストをかけない努力が原因なのは分かっているので仕方ない。

怪しい種にもいくつかタイプがある。種子の容姿からして全く違うもの、同種だが異なる品種のもの、いくら頑張っても芽が生えないものなどだ。

種子の容姿は初めての取り扱いの場合、初見では分からないことが多い。インターネットや書籍などで種子の画像を見つけて比較することで何とか分かることもあるが同定の素人鑑定はなかなか難しい。容姿が違うことが分かればほぼ怪しい種として取り扱うことにしている。

同種だが異なる品種のものは、例えばトマトのようにどの品種もほとんど同じ容姿の種子の場合、正しくは最終的には実が生るまでは確証は持てない。しかも実が生っても育て方で様子が違う時もあるので、これは大分厄介なタイプだ。このアリウム・ギガンテウムもこのタイプの怪しい種だ。そういう意味では出所が怪しい大抵の種子の品種はここのフィルターにはかかっているとも言える。

いくら頑張っても発芽しない種子は、既に外見からして種子が傷んでいる事が分かるか、作業中にカビが生えることが多い。そのくらいの段階になってからようやく気づく。大抵は発芽すらしない。もしかすると正しい種子かもしれないが、既に発芽できる期間を過ぎて死んだ種子など販売者の管理に疑問を呈するという意味合いもある。発芽しても長くは持たないような気がする。この点ではもしかすると自分自身の発芽や栽培のテクニックの問題かもしれないのであまり声を大にして言うことはできない側面もある。

いずれにせよ、業者の悪意とも言い切れず、自分のスキルの問題である可能性も残るので心の攻め処は曖昧模糊としている。専門家や愛好家が見ればこんな悩みなど一発で吹き飛ぶと思うがそういう機会もなく悶々と悩みつくす。結果を一つひとつ知ることは一種の解決となるような気がする。

正しい種子として確証が持てない場合にも検証の意味も込めて種子から育てるのチャレンジのガーミネーションの段階に進むことがある。稀には怪しい種子を発芽させてみてから途中で目的を忘れて一生懸命育てたり、正しい種子としてすごい勢いで発芽に取り組んで少しの疑いを見過ごしながら時間が立つ時もあるが、いずれにせよ間違った品種だったと認めざるを得なくなった時には過去の自分の情けない姿が脳裏に思い出され、やりどころのないもやもやとした情けない気持ちを味わうことになる。こういう場合にもその過程を楽しんだということで心を納得させるようにしている。

アリウム・ギガンテウムの種子については容姿もさながらほんのりと漂うネギ臭い匂いから、まずはネギの仲間であることは大よそ間違いなさそうだと思う。しかし、ネギボウズの色を見るまでは正しくは分からず、うまく育てることができて紫色の花を咲かせたならば正しい種子だったと分かるというロングショットになりそうだ。

怪しい種談義はさておき、まずは発芽の作業を進めてみたいと思う。