摩天楼が雲を突き抜けている。
過去の栄華を今に引き継ぐシカゴの代表的な建物。
北米シカゴにある世界の憧れジョンハンコックセンタービル。
そこに住むだけでステータスとなる。
そこにオフィスを構えるだけでステータスとなる。
そこを訪れるだけで旅のメインの記念になる。
摩天楼には雲がかかる。
そこに住む人もしかり、入るオフィスにも文字通り雲の上の人達が存在し、ほとんどの人が生涯成しえることがないステータスを自然と纏っている。
それは、一生見ることのない雲の上の人かもしれない。
実はそうと気づかぬうちに静かに隣をすれ違ったその人かもしれない。
この場所には華やかな歴史を支える偶然のような必然のようなものが宿っているような気がする。
そして、未だに世界の話題になる存在感を確かに纏い続けている。