東京の一景色。
誰かがじっとこっちを見ているような気がした。
麿のことを呼んだかえ。
じっと見られているような気がしたのに、そう問いかけられたような気もした。
わざと顔のような配置にしてあるわけでもないと思う。
偶然、顔の様に感じる配置にしてしまったデザイナーもいるかもしれない。
意図的に作ったならばこれは遊び心があるなと共感し、感心する。
いずれにせよ発見した瞬間はなんだか嬉しく、楽しい気持ちが漲る。
顔に見える景色を探すのは街行く時の楽しみの一つ。
大きく見ればそこにあることもある。
細かく見ればそこにあることもある。
首をひねるとそこにあることもある。
何か感じて目線を向けるとそこにあることもある。
気づくとそこにあることもある。