高速道路を走る午後、ふと、脇の草原に目をやると荘厳な薄明光線が見える。
日本ではあまり頻繁に気づくことはないような気がする。
薄明光線(crepuscular rays)は、単に光芒だったり、天使の梯子(天使のはしご、てんしのはしご、angel’s ladder)、天使の階段(angel’s stairs、angel’s stairway)、ヤコブの梯子(ヤコブのはしご、Jacob’s ladder)、レンブラント光線などとも言われ、日本人にとっては若干特別扱いされている時もあるような気がする。
雲の狭間から射した陽の光が筋状になって地上に注ぐのが見える。
何かの折、ふと気づくとよく見る風景となっていった。
やがて心の中で特別感は薄らぎ、当然そこにある景色の一つとなる。