それは2008年だった。ビルの石壁に高々と貼られた紙。期待を表現する一枚の貼り紙。
アフリカ系アメリカ人初のアメリカ合衆国大統領誕生への期待。新しい幕開けへの期待。地元からの期待。シカゴの街は期待感に満ち溢れていた。
時が経ち、大統領候補は大統領となり、そして、元大統領になった。大変な仕事をやり遂げた。
過ごしやすかった時代、生活者からは見えないが大きく変わっていった時代、そして次の世代への課題も明らかにしてきた時代。それぞれの人がそれぞれのことを思う。
期待されていたことは満たされたのかどうか。
評価はいつも後の世でされる。