夏の干上がった塩湖を見ようと砂利の上に降り立つ。
遠く延々と続く平地の果ての荒野のような土地にくっきりと浮かぶ小高い丘が目に飛び込む。
目前には無造作にゴロゴロと転がる岩々と草。
広々とした乾いた湖の平地の向こうに荒野の雰囲気。
遠くにあってもなおインパクトを視界に与える小高い丘。
遠方には更に高い峰々が聳えているのか、霞んだ山々の影が一面に見える。
荒野で佇む丘は強い日差しに照らされて今にも崩れ始めそう。
真夏の米国ユタ州の空は広く、米国西部高原の遥か彼方で控えている山々の領域まで延々と続く。
どこにいても遠くに冠雪した峰々が控えているソルトレイクシティの風景は日本の信州松本のあたりで見られる懐かしい気持ちを心のどこかに起こさせる。
国際姉妹都市提携の契りを交わしすために遠く米国に渡った時の日本人旅団の誰かもこのことを感じていたに違いない。
そこにも歴史がある。