普段はあまり気づかない足元の景色。使い古された大きなコインのようなマンホールの蓋。そこで静かに自分の仕事を続けている。
一度存在に気づくと、どこに行ってもそれぞれ個性のある雰囲気を漂わせているマンホールの蓋が目に付くようになる。
米国オレゴン州ポートランドにあった一枚のマンホール。バラの街らしく、真ん中にちょこんとバラをあしらっている。ちょっとした柄だが、経年の劣化で古いコインのようないい味わいが出ていた。ポートランドらしい雰囲気を感じる一コマだ。
近頃は派手な色や絵を付けたものがあったり、柄をシリーズ化していたりとその世界も広がりをみせているようだ。そういうものを作る技術も飛躍的に発展しているのかもしれない。
管理者や用途の情報はもちろん、近頃は、その地域の歴史、特色、アピールなど興味を引くカンバンらしい要素も多く面白い。旅先で出会うとちょっとした一つの思い出となる。