語る写真の試み

ヨコハマノスタルジー



港方面を目的地に向かい歩いて行く途中に赤信号で足を止めた。

ふと足元を見ると横浜をイメージした水色の懐かしいタイルが目に入った。

昔から街の雰囲気を演出する絵柄のタイルが歩道に埋め込まれている。





このタイルを手に入れて塀に埋め込む家もある。

この色と絵柄に日常の印象も刷り込まれていく。

日常には楽しいこともあり苦しいこともある。

日常と共にそれぞれの時代も過ぎていく。


人生の転機を過ぎるとそれまでのことが決定的に過去になることもある。

何かに刷り込まれたイメージは何らかの感情と一体となって脳裏に焼き付けられている様な気がする。

ノスタルジーは、ある時ふとしたきっかけで洪水のように沸き上がり、滝のように脳裏を洗う。

思い出すことで生きる活力の源を思い出すこともあるかもしれない。

想い返すことで不要な疲弊をすることもあるかもしれない。

理解が新たになり止め処のない安堵感が広がることもあるかもしれない。