ツッコミたくなるあれだ。
名前を言うのは憚られる。
いいのか。これはいいのか。何度も自問する。
平然とモールの片隅に置いてある。
何十年も置いてある。
懐かしいような、もどかしいような、でも、正しくはないと思う。
シンガポールの庶民が集うショッピングモール。
店も人気もまばらな一角にひっそりとたたずむあれ。
ネコだったからまだここに生き残れているのかもしれない。
ネズミだったら。
そんなことはどうでもいいか。
なぜかこういうものに子供は喜ぶ。
大人は懐かしい気持ちが心のどこかに広がる。