リノベーション, 憩いの隠れ家, 素人DIY

憩いの隠れ家_素人DIYのリノベ記録

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こんにちは。PAPA KUNIです。

これから暫くはどうも素人DIYで古い民家をリノベーションしていく記録をつけることになりそうである。




予てから長らく放置されている妄想畑のために拠点を作りたいと漠然と思いづけていた。できれば海と山の近くがいいとか、自由に改造できる小屋でもあればいいとか、あれもこれもやりたいとか、ありきたりで勝手な妄想を思いつくままに悶々と膨らませていた。

しかし、今までは妄想の中で微睡んでいただけだったことが、令和の時代になった途端、堰を切ったように急転直下で話が進み、妄想畑と、そして、海と山も近い地域の古い民家の空き家を譲り受けることになった。運と縁といえばそういう感じなのかもしれないが、偶然のような、必然のような不思議な心持ちであった。

そんな感じで、こうなれば都合よく大人の隠れ家にでもしようかと思い立ったが、ただ、そうそう甘い話はそこいらに転がっているわけもなく、初めてその家の前に立ったその日は、暫くその古い民家を目前に眺めながらただ茫然と立ち尽くすことになった。

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昭和の雰囲気漂う民家の内装


古い家はメンテンナンスが必要である。この事実が辛辣な現実として目の前に現れたのである。

自分の置かれている状況から考えると、あまり余計なことをしている余裕も時間もないような気がするが、こうなっては少しでも前に進むしか仕方がないと心の中で自分に言い聞かせた。

それとなくその古い民家の内外を見て回ると、何の経験も知識もない素人から見ているだけでも膨大な作業が脳裏に浮かぶ。既に主はおらず、暫く放置されていたと思しきその建物の昭和の雰囲気漂う外装の雨どいは外れ、鍵はない。

内装は壁も床も古めかしく、傷んでおり、すべからくに年季が入りすぎている様に感じる。あちらこちらに電気かテレビか電話か何か分からないが電線が散乱し、電気かガスか水か分からないパイプが外壁をあちらこちらに乱雑に行き交っている。素人の一見ではひどく傷んでいることは流石に分かるが、実際には建物自体がどんな状態なのかやインフラの状況など重要なことは何も分からない。現状としては、少なくとも電気は通っておらず、蛇口をひねってみても水は出ない。

専門家にお願いして全部建て替えてしまえば気持ちも楽なのかもしれないが、もちろんそうはいかない。孤独にひっそりと進めている計画なので、できる限りのことはすべて自分でやるしかない。資源もない。少し重めの”素人DIY”という言葉が幾度となく脳裏をよぎる。この機会を捉えて、丁度やりたいことがあったなどと、思いつくままに何者にも縛られずに自分で自由に何でもできるところはせめてもの救いであるのかもしれない。

前回取り敢えず現地を訪れた時にまずは急を要する補修はしておかなければならないと思っていたので、今回は、まず鍵を替え、雨どいを固定しておいたが、もちろんそんなことでは全然足りない。見るほどに更に多くの課題を抱え、帰路に就くことになった。

いつもながら牛の歩みとなると思うが、ゆっくりと一つ一つ問題を紐解きながら時間とお金を極力かけずにリノベーションをしていくことで、そのうち憩いの隠れ家と思えるくらいまでに辿り着ければいいと敷居を下げながら漠然と思ってはいるが、それでもなかなか思い通りにいかないのが世の常である。そんな感じで前途多難な感触は否めないが、いずれにせよ、これからの暗中模索の様子が少なくとも誰かの何かしらの新しい発見に結び付けばいいと思いながら記録を残していこうと思う。

そういえば、その前に放置されている妄想畑について別途少しだけ言及しておこうと思う。