語る写真の試み

ここ一番重要な情報が見えないカンバン



街角の街燈にひっそりと取り付けられているカンバン。

駐車禁止に関する時間などの条件を細かく示している。

同じ場所で同じような駐車でも細かい違いで違反かどうかが変わる。

上の表示は雪の状況、下の表示はストリートクリーニングの時間。





北米中西部シカゴの街は交通違反車両に容赦ない。

違反チェック専門官が街をくまなく徘徊している。

違反するとすぐにチケット、もしくは、あっという間にトートラックに車を持ち去られる。

強固なタイヤロックをつけられることもある。

もちろん罰金もある。

雪の場合は毛色が違っていて強烈な勢いの除雪車の餌食になる可能性があるかもしれない。

いずれにせよ面倒なのは変わらない。


ペタペタとスティッカーを貼る時は楽しかったかもしれない。

いろいろなスティッカーが貼り付けてあり地域の事を慮る時には少し楽しい。

看板の取り付け位置が少し高いので一生懸命ぴょんぴょんジャンプでもしながら貼っているような滑稽な姿が目に浮かぶよう。

下の看板が少し曲がっているのはスティッカーを貼り付ける時のそんな勢いが余ったせいかもしれない。

でも、そこに貼るのはちょっと待ってほしかった。

雪ならば細かい表示がステッカーに隠れて見えなくても元々基準が大よそなので推測もできる。

しかし、ストリートクリーングの時間はトリッキーな時もあるので詳細を見ないと失敗する時がある。

重要度が高いのが雪だから降雪時の看板が上についていたのかもしれないが、日常に関連が深いのはどちらかというと下の看板。

こういうことが予測できたならば看板を上下入れ替えておいてほしかったという気もある。

いや、そもそもその前に看板にステッカーを貼らない方がいいか。

そんなことを考えると貼ったのはそういう事情などお構いなしの車に乗らないような層の人たちなのか。

それとも、ストリートクリーニングによる駐車禁止時間の変動に何かしらの意見を持っていた人達なのかもしれない。

様々な人がいていろいろな考えがあり、想像もできないようなことがある。