広大な川沿いの山中を歩くトレッキングロードでは秋の自然を満喫できる。
せっせと歩いて、たまに休憩。
高台や見晴らしのいい崖っぷちで一休みして景色を楽しむ。
山中の谷の崖の下から生え、崖よりも高く茂る森のまだ緑が残る木々の中で一際紅葉が進んでいる大木の近くで記念撮影。
その間にも時は刻々と迫っている。
気づくと日が暮れかかり、自然の道の周囲は闇に包まれてくる。
地図を確認するとまだ目的地には距離がある。
少し足を速めながら、ふと道の林の中に枯れた木々の合間に浮かぶ何かが目に入る。
よく見ようと懐中電灯を暗闇に向けてみると枯れ木に捕まった紅葉の赤い葉が暗闇に映えていた。
北米中西部シカゴには冬と夏しかないと言われるほどシカゴの秋は短い。
紅葉狩りの期間は短いが自然の中を散策できるのは気分が良い。
秋を感じた木々が紅葉が終わるのを待たずにすぐに冬が来る。
暗闇に赤く光る葉を支える夜の自然の空気は既に冷気を帯び始めていた。